システム開発の契約、「準委任」って何?結局、ウチにはどっちがいいの?
- Yukaringo
- 4月1日
- 読了時間: 6分
更新日:4月3日

システム開発の契約、「準委任」って何?結局、ウチにはどっちがいいの?
「システム開発、よし、外部に頼むぞ!」ってなった時、避けて通れないのが「契約」の話。なんか小難しい言葉が並んでて、頭痛くなっちゃいますよね?特に「準委任契約(じゅんいにんけいやく)」と「請負契約(うけおいけいやく)」、この二つ、どっちがいいの?って迷う方も多いはず。
今日は、この「準委任契約」ってやつを、ラーメン屋さんに例えたりしながら、サクッと解説しちゃいます!システム開発のことよく知らないよって方も、ご安心ください。これを読めば、「なるほど、そういうことね!」ってなるはず!
そもそも契約ってなんで大事なの?
まず大前提。なんで契約を結ぶかっていうと、「約束事をハッキリさせるため」です。
「どんなシステムを」
「いつまでに」
「いくらで」
「どっちが何を担当するの?」
「もし上手くいかなかったらどうする?」
こういうことを、お互い「うん、そうだね!」って納得した上で、書面に残しておく。これが契約です。口約束だけだと、「言った」「言わない」の水掛け論になっちゃいますからね。面倒でも、ここはしっかり決めておくのが、後々のトラブルを防ぐ秘訣なんです。
で、「準委任契約」ってなんなのさ?
さあ、本題の「準委任契約」。これは、ざっくり言うと「作業(プロセス)に対してお金を払う」契約スタイルです。
ポイントは、「完成を保証するものではない」ということ。「え、完成しないの!?」ってビックリするかもしれませんが、まあ落ち着いてください。
例えるなら、「腕のいいシェフに、時間給でおいしいラーメン作りをお願いする」みたいなもんです。
シェフは、最高の腕を振るって、あなたの要望を聞きながら、一生懸命ラーメンを作ってくれます(=作業)。
あなたは、そのシェフが働いてくれた時間や労力に対して、お金を払います(=報酬)。
シェフはプロとして、ちゃんと「善良なる管理者の注意義務(ぜんりょうなるかんりしゃのちゅういぎむ)」、略して「善管注意義務(ぜんかんちゅういぎむ)」っていう、「プロとして、ちゃんとマジメにやりますよ!」っていう責任は負ってくれます。
でも、もし途中で「やっぱりチャーシュー増し増しで!」「いや、やっぱりつけ麺にして!」みたいに要望がコロコロ変わったら、時間もかかるし、もしかしたら最初のイメージ通りの「完璧な一杯」にはならないかもしれないですよね?でも、シェフが頑張ってくれた時間分のお金は払う、これが準委任のイメージです。
準委任契約の特徴まとめ:
目的: 特定の「作業」をしてもらうこと。
報酬: 作業時間や工数(人月など)に対して支払うことが多い。
完成責任: 基本的に負わない。「ちゃんとやる」責任(善管注意義務)はある。
柔軟性: 仕様変更や追加作業に対応しやすい。
じゃあ、「請負契約」はどう違うの?
比較対象としてよく出てくるのが「請負契約」。こっちは「完成品(結果)に対してお金を払う」契約スタイルです。
例えるなら、「『この設計図通りの家を、この日までに建ててください!』と大工さんにお願いする」イメージ。
大工さんは、設計図通りの家を期日までに完成させる責任を負います(=完成責任)。
あなたは、完成した家を確認して、問題なければお金を払います(=報酬)。
もし、途中で欠陥が見つかったり、期日までに完成しなかったりしたら、大工さんは責任を取って直したり、場合によっては損害賠償をしたりする必要があるんです(契約不適合責任)。
請負契約の特徴まとめ:
目的: 特定の「仕事の完成」(システム納品など)をしてもらうこと。
報酬: 完成した成果物に対して支払う。一括や分割が多い。
完成責任: 負う。約束通りに完成させる必要がある。
柔軟性: 途中の仕様変更は、契約変更が必要で、やりにくい場合がある。
結局、ウチの会社はどっちを選べばいいの?
ここが一番知りたいところですよね!どっちが良いかは、プロジェクトの状況によります。
【準委任契約が向いているケース】
仕様がガッチリ固まっていない、探り探り進めたい開発: 「アジャイル開発」みたいに、作りながら仕様を決めていきたい場合にピッタリ。
やってみないと分からないことが多い研究開発(R&D)要素を含むプロジェクト: ゴールが見えにくいものは、まず「やってみる」作業自体が重要。
システムの運用・保守: 日々発生する改修やトラブル対応など、作業量が事前に読みにくいもの。
特定の技術を持ったエンジニアに、一定期間手伝ってほしい場合(SESに近い形): 人手が足りない時に助っ人を頼むイメージ。
【請負契約が向いているケース】
作るものが明確に決まっている開発: 要件定義がしっかりできていて、「これを作って!」とハッキリ言える場合。
予算と納期を確定させたい場合: 完成責任があるので、予算オーバーや納期遅延のリスクを開発会社側に持ってもらいやすい(ただし、その分、最初の見積もりが高くなる傾向も)。
自社にプロジェクト管理のノウハウがあまりない場合: 完成までをドンと任せたい時。
準委任契約の注意点!「丸投げ」はキケン!
準委任契約は柔軟性が高いのがメリットですが、注意点もあります。それは、「完成責任がない」からといって、開発会社に「あとはよろしく!」と丸投げしちゃうこと。
準委任契約の場合、依頼主(あなた)も、開発がうまく進むように協力する義務があるんです。
どんな機能が欲しいか、ちゃんと伝える。
できたものをこまめにチェックして、フィードバックする。
開発に必要な情報を提供する。
これを怠ると、「シェフは頑張ったけど、注文が曖昧すぎて、結局よくわからないラーメンができちゃった…でも時間分のお金は請求された…」なんてことになりかねません。開発会社と二人三脚で進める意識が大事です!
まとめ:契約はゴールへの「地図」選び
システム開発における「準委任契約」と「請負契約」、なんとなくイメージ掴めましたか?
準委任契約: 「一緒に目的地を探しながら進む」旅。プロセス重視で柔軟性が高いけど、ゴールまでの道のりや費用は変動する可能性あり。
請負契約: 「決まったルートで目的地に確実に着く」旅。ゴールは明確だけど、途中で寄り道(仕様変更)はしにくい。
どっちの「旅(契約)」を選ぶかは、あなたの会社の状況や、どんなシステムを作りたいか次第。メリット・デメリットをよーく理解して、最適な方法を選びましょう!
「ウチの場合、どっちがいいか分からない…」そんな時はアビココに相談!
「うーん、理屈は分かったけど、うちのプロジェクトにどっちが合うか、やっぱり専門家の意見も聞きたいな…」
「契約書の内容、これで大丈夫か不安…」
そう思ったら、ぜひ一度アビココにご相談ください!
アビココは、システム開発のプロフェッショナル集団。あなたの会社の状況や作りたいシステムの内容をじっくりヒアリングした上で、
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