top of page

デイサービス送迎マニュアルの作り方【9項目・チェックリスト付き】

  • 5月13日
  • 読了時間: 10分
デイサービス送迎業務に関する青い背景の画像。白と黄色の文字で「送迎マニュアルの作り方【9項目】チェックリスト付き」と表示。

デイサービス送迎マニュアルの作り方【9項目・チェックリスト付き】

※本記事は、アビココ株式会社が提供するサービスに関連する内容を含みますが、読者の皆さまに有益な情報をお届けすることを目的として執筆しています。

デイサービスの送迎マニュアルを整備しなければと思いながら、何をどこまで書けばよいか迷っている担当者の方は多いのではないでしょうか。


「経験のあるスタッフが感覚でこなしている」「引き継ぎのたびに伝え方がバラバラになっている」——そういった現場の声は、今も各地のデイサービスから聞こえてきます。


送迎マニュアルの整備は、単なる業務効率化ではありません。利用者の安全を守り、スタッフが自信を持って業務に臨むための基盤です。


本記事では、デイサービス送迎マニュアルに盛り込むべき9つの項目と、そのまま転用できるチェックリストを現場目線で解説します。


1. なぜデイサービスに送迎マニュアルが必要なのか


安全事故の防止

送迎中のリスクは「乗降時の転倒・転落」「走行中の体調急変」「降車時の置き去り」など多岐にわたります。明確な手順と確認ルールがあれば、これらのリスクを大幅に減らすことができます。


サービス品質の標準化

担当者によって対応がバラつくと、利用者やご家族が不安を感じる原因になります。マニュアルがあれば、新人スタッフでも一定水準の対応が可能になり、「誰が担当しても同じ安心感」を提供できます。

送迎業務の属人化がもたらすリスクについては、デイサービス送迎の属人化リスクと解消方法でも詳しく解説しています。

コンプライアンスへの対応

道路交通法、厚生労働省の事故防止ガイドライン、自治体の運営指導——これらに備えるためにも、業務手順の文書化は欠かせません。マニュアルは「もしも」の際に事業所を守る記録資料にもなります。


2. 送迎マニュアルに記載すべき9つの項目

① 運行前の準備・車両点検

安全な送迎は出発前から始まります。以下の確認を習慣化するためのルールを明記しましょう。


車両点検の例

  • タイヤの空気圧・損傷の有無

  • ブレーキの効き具合

  • ライト・ウインカーの動作確認

  • 燃料残量

  • 置き去り防止支援装置の作動確認(設置車両の場合)


持ち物確認の例

  • 緊急連絡先名簿

  • 携帯電話(充電済み)

  • 救急セット、嘔吐処理セット

  • 予備の紙パンツ・手袋


② ドライバーの健康管理・アルコールチェック

体調不良や睡眠不足での運転は、重大事故につながりかねません。出発前に管理者が確認するフローをマニュアルに明記します。


アルコールチェックについては、安全運転管理者の選任義務がある事業所に記録保存義務が生じるケースがあります。自事業所の該当有無を確認し、対応ルールを明記しておきましょう。

アルコールチェックの実務については、デイサービス送迎とアルコールチェック義務化をあわせてご参照ください。

③ 乗降・移動介助の手順


乗車時

  • 車椅子のブレーキ・フットレストの確認

  • 段差・足元への声かけ

  • ドア開閉時の巻き込み・挟み込み防止


走行中

  • 急発進・急ブレーキ・急ハンドルの禁止

  • 利用者同士の接触・体調変化への注意

  • 適切な間隔での声かけ


降車時

  • シートベルト・車椅子固定の解除確認

  • 安全な場所への誘導

  • 可能な範囲でご家族・同居人への引き継ぎ


なお、玄関から先の居宅内介助(靴の着脱補助、部屋への誘導など)を通所介護の所要時間に含める場合は、居宅サービス計画・通所介護計画への位置づけ、1日30分を限度、担当者の資格・経験要件(介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、看護職員、機能訓練指導員、一定の実務経験を有する介護職員等)などの算定要件を満たす必要があります。対応範囲と担当者の資格要件をマニュアルに明記しておきましょう。


乗降介助の注意点・安全確認については、デイサービス送迎の注意点でも詳しく解説しています。

④ 走行中の注意事項

  • 携帯電話の使用禁止(緊急時は停車してから)

  • 車内での利用者の様子変化への対応(顔色・呼吸・発話)

  • 渋滞・道路工事時の施設への連絡ルール


⑤ 降車・引き渡しの手順

降車時に「全員降りた」「車内に忘れ物・残留者がいない」を確認するルールは、マニュアルの中でも特に重要です。


  • 座席番号ごとの降車確認チェック

  • 最後部座席まで目視で確認

  • ご家族が不在の場合の対応フロー(施設へ即報告・独断で立ち去らない)

ご家族が不在だった場合の具体的な対応手順は、送迎時に家族が不在だった場合の対応をご参照ください。

⑥ 緊急時・事故対応フロー

「何かあったとき」の手順を事前に決めておくことが、現場の冷静な対応につながります。


【緊急時の基本フロー】

  1. 安全確保(ハザード点灯・安全な場所へ停車)

  2. 利用者の状態確認(意識・呼吸・出血の有無)

  3. 119番 or 施設への連絡(状況に応じて判断)

  4. 施設管理者への報告(いつ・どこで・誰が・何が起きたか)

  5. 家族への連絡(管理者判断のもと)

  6. 事故報告書の作成


マニュアルには「誰が・何を・どの順で行うか」を具体的に記載することが重要です。


⑦ 送迎ルート・計画変更への対応

当日の欠席・追加利用・交通規制・悪天候などの変更は、送迎業務において日常的に発生します。


  • 欠席連絡の受付〜ルート変更の指示ルート(誰に報告し誰が判断するか)

  • 悪天候時の判断基準(判断者・通知タイミング)

  • ルート変更時のドライバーへの伝達方法

送迎ルートの管理全般については、デイサービス送迎の完全ガイドもあわせてご確認ください。

⑧ 送迎記録・運行管理表

送迎記録は、事故・トラブル発生時の証拠資料になるだけでなく、自治体の運営指導でも確認される重要書類です。


運行管理表に記録すべき主な項目

項目

内容

運行日

年月日・曜日

車両番号

ナンバープレート

ドライバー名

担当者の氏名

出発・帰着時刻

実績時刻を記録

走行距離

出発・帰着時のメーター値

乗降利用者名

送迎対象者の氏名

特記事項

当日の体調変化・道路状況・ヒヤリハット等

アルコールチェック結果

数値と確認者名(義務対象事業所)

国の基準では、通所介護計画・サービス提供記録・事故記録等は完結の日から2年間の保存が求められます(指定居宅サービス等基準)。自治体条例等で5年保存とされる場合もあるため、指定権者のルールも必ず確認しましょう。紙での管理が煩雑な場合は、デジタルツールの活用も検討してみてください。


⑨ 感染対策

感染症が流行する時期は、送迎業務においても適切な対策が求められます。


基本の感染対策ルール

  • 出発前・帰着後の手指消毒

  • 車内の定期的な換気(走行中も窓を少し開ける)

  • ドアノブ・手すりの消毒(1日1回以上)

  • スタッフの体調確認(発熱・咳がある場合は乗務しない)

  • 利用者の体調異常を確認した場合の報告フロー


感染拡大状況によっては、事業所のガイドラインを随時更新し、スタッフへ周知する仕組みをマニュアルに組み込んでおきましょう。


3. そのまま使える運行前チェックリスト

以下の表を参考に、自事業所の実態に合わせてカスタマイズしてお使いください。

カテゴリ

確認項目

チェック

車両点検

タイヤ(空気圧・損傷)


ブレーキの効き


ライト・ウインカー


燃料残量


置き去り防止装置の作動(設置車両)

ドライバー確認

体調・睡眠不足の有無


アルコールチェック(義務対象の場合)

持ち物

緊急連絡先名簿


携帯電話(充電済み)


救急セット・嘔吐処理セット

利用者情報

当日の欠席・追加の反映


特記事項・注意利用者の確認

乗車後

シートベルト・車椅子固定

降車後

全員降車の目視確認


車内残留物・残留者の確認

記録

出発・帰着時のメーター値記録


特記事項・ヒヤリハットの記録


4. マニュアルを整備した後に残る課題

送迎マニュアルを整備しても、「毎日の送迎計画の作成」という別の重労働が残ります。

利用者ごとの乗降順・車椅子・時間指定・ドライバーの勤務状況を考慮しながら、毎朝Excelや手書きで配車表を作成している施設は今も多くあります。

デイサービス送迎表の作成と管理では、送迎表づくりの実務と効率化のポイントを解説しています。

マニュアルで「どう動くか」が決まったら、次は「どう計画するか」の効率化も検討してみてください。


送迎計画の作成・変更対応に時間を取られている場合、AI自動配車システム「ナビれる」という選択肢があります。デイサービスをはじめ、放課後等デイサービス・透析クリニック・障害者デイサービスなど、送迎業務がある福祉・医療施設で活用ができます。


  • 利用者の乗降順・制約条件をもとにAIが送迎ルートを自動生成

  • 当日のキャンセルにもボタン1つで再計算対応

  • 初期費用0円・月額2,500円/台・1年間無料モニター実施中

  • 初期設定はすべてアビココが無料代行


「送迎計画に毎朝1〜2時間かかっている」という施設担当者の方は、一度ご確認ください。


5. よくある質問(FAQ)


Q1. 送迎マニュアルは法律で作成が義務づけられていますか?

A. 送迎マニュアルの作成を直接義務づける法令はありませんが、厚生労働省の「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン」では、事故防止のための業務手順書の整備が強く推奨されています。自治体の運営指導でも確認されるケースがあるため、整備しておくことをおすすめします。


Q2. 居宅内介助(玄関より先の介助)はどこまで行ってよいですか?

A. 送迎時の居宅内介助を通所介護の所要時間に含める場合は、居宅サービス計画・通所介護計画への位置づけ、1日30分を限度、担当者の資格・経験要件などを満たす必要があります。対象者には介護福祉士、実務者研修修了者、介護職員初任者研修修了者、看護職員、機能訓練指導員、一定の実務経験を有する介護職員等が含まれます。対応範囲と担当者の資格要件をマニュアルに明記しておきましょう。


Q3. 走行中に利用者の体調が急変した場合はどう対応すればよいですか?

A. 速やかに安全な場所へ停車し、施設へ連絡します。意識障害や強い症状がある場合は迷わず119番通報を行います。対応フローをマニュアルに明記しておくことで、現場が冷静に動けるようになります。


Q4. 家族が不在で利用者を引き渡せなかった場合は?

A. 独断で利用者を自宅前に残すことは避け、必ず施設へ報告します。マニュアルに「家族不在時の待機・連絡ルール」を定めておくと、担当者が迷わず動けます。詳細な対応手順は送迎時に家族が不在だった場合の対応をご参照ください。


Q5. 送迎記録はどのくらいの期間保存すればよいですか?

A. 国の基準では、通所介護計画、サービス提供記録、事故記録等は完結の日から2年間の保存が求められます。自治体条例等で5年保存とされる場合もあるため、指定権者のルールも確認しましょう。事故・ヒヤリハットに関する記録は、後日の検証や保険対応のためにも長期保存を推奨します。保存ルールもマニュアルに明記しておきましょう。


Q6. 送迎マニュアルはどのくらいの頻度で見直すべきですか?

A. 年1回以上の定期見直しを目安にすることをおすすめします。ヒヤリハット事例の共有、法令・ガイドラインの改定、スタッフの入れ替わりのタイミングでも随時更新することが大切です。


まとめ|マニュアルは「更新し続ける安全への投資」

デイサービス送迎マニュアルは、一度作って終わりではありません。

  • ヒヤリハット事例の反映

  • 法令・ガイドラインの改定への対応

  • スタッフの声をもとにした改善


これらを継続的に取り込むことで、マニュアルは現場の「生きた安全ツール」になります。

本記事の9項目とチェックリストを参考に、まずは自事業所の実態に合わせたマニュアルの整備から始めてみてください。


送迎計画の作成・変更対応にお困りの方へ

マニュアルを整備した後も「毎朝の配車表づくり」が重荷になっている場合は、AI自動配車システム「ナビれる」の無料モニターをご検討ください。


初期費用0円・導入サポートすべて無料で、送迎計画の作成時間を大幅に短縮できます。


現在、1年間無料のモニタープランを提供中です。まずはお気軽にご相談ください。


先着100社・12ヶ月無料

参考文献




コメント

5つ星のうち0と評価されています。
まだ評価がありません

評価を追加
bottom of page